ワインって美味しいけどたくさん種類があって何を基準に選べばいいのかわからない、と感じたことはありませんか?
世界中で親しまれているワインですが、スーパーで入手できる手軽なものから1本数万円もする高価なものまで、本当にたくさんありすぎて知識が少ない初心者は少し苦手意識を持ってしまいがちですよね。
最近ではワインに含まれるポリフェノールが血行促進や抗酸化作用に期待できるとして健康面でも注目が高まっています。
また赤・白・ロゼの他に、第4のカテゴリーとして登場したオレンジワインの存在も気になりますよね。
ワインについて勉強したくても何から始めたらいいのかわからない、そんな悩みも基本的な知識をみにつけることで自分の好みと向きあえるかも知れません。
そこでこの記事では、ワインというお酒に親しみをもってもらうために簡単な基礎知識から知っておくと便利な豆知識まで紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
ワインというお酒について
ワインとは、ブドウの果汁を発酵させて作られるお酒です。古くから世界中で愛されているお酒のひとつで、とてもたくさんの種類や味わいがあります。
穀物が原料の日本酒やビールと違いブドウの果汁をそのまま使っているため、収穫したブドウの品質がそのままワインの品質に反映されます。
そのためブドウの品種や産地がワイン名になることが多いです。
ワインの原料となるブドウは、基本的には食用のブドウではなくワイン用のブドウを使用して作られています。
ワイン初心者が知っておきたい常識と基礎知識
ワインの基本的な知識としてまず、色によって種類が違うことを知っておくといいでしょう。
その色の違いはブドウの種類とワインの製造過程の違いによって作り出されています。
アルコール度数はワインの種類によって異なりますが、12%前後のものが多いようです。
ワインの種類とぶどうの品種
ワインには、赤、白、ロゼ、オレンジ、スパークリングワインなど、いろいろな種類があります。それぞれの種類によって色や香り、味わいなども違ってきますので、簡単に紹介していきます。
【赤ワイン】
赤ワインは、黒ブドウを皮ごと発酵させたワインです。ブドウの種類によって色の濃淡はありますが、熟成するにつれて、茶色がかり色は薄くなります。
タンニンが多くて、コクや渋みのある味わいが特徴のワインです。
代表的な赤ワイン用のブドウは
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- メルロー
- シラー
- ピノ・ノワール
などがあります。
【白ワイン】
白ワインは、白ぶどうの皮を取り除いて発酵させたワインです。まれに赤ワイン用の黒ブドウも使われることがあります。
ワイン自体は無色に近い緑がかった黄色から、濃い黄金色のものまでさまざまですが、熟成するにつれて色合いは濃くなっていきます。
酸味が強く、さっぱりとした味わいが特徴です。
代表的な白ワイン用のぶどうは
- シャルドネ
- ソーヴィニヨン・ブラン
- リースニング
- ピノ・グリ
などがあります。
【ロゼワイン】
ロゼワインは、赤ワイン用の黒ブドウを白ワインのように皮を取り除いて発酵させたワインです。ロゼとはフランス語で「バラ色」を意味していて、その名の通りとてもきれいなピンク色をしています。
赤ワインのようにタンニンが少しあるので、白ワインよりも複雑味がある味わいが特徴です。
代表的なロゼワイン用のブドウは
- サンジョヴェーゼ
- グルナッシュ
- シラー
- ピノ・ノワール
などがあります。
【オレンジワイン】
オレンジワインは、白ワイン用の白ぶどうを赤ワインのように皮ごと発酵させたワインです。皮と種にある色素やポリフェノールが抽出されるので、オレンジ色の濃い琥珀がかった色をしています。
タンニンや酸味に少し個性があり、白ワインに比べて渋みや苦味がつよいのが特徴です。
代表的なオレンジワイン用のブドウは
- ルカツティリ
- シャルドネ
- リースニング
- ピノ・グリ
などがあります。
【スパークリングワイン】
一般的な赤ワインや白ワインで炭酸が入っていないものをスティルワインといいます。それに対して発泡性のワインの総称がスパークリングワインです。
稀に発泡性ワインのことをシャンパンと呼ぶ方がいますが、シャンパンとはシャンパーニュ地方で作られた発泡性のワインの中で最低アルコール度数11.5%以上など条件を満たしたものに限られます。
ワインの価格
ワインには数百円から数万円までさまざまな価格帯があります。
ブドウの品種、生産地、生産量、醸造方法などが、価格が変わる要素です。価格によって、味わいや品質が大きく異なってきます。
ワインの代表的な生産国
代表的なワインの生産国は
- フランス
- イタリア
- スペイン
- アメリカ
- オーストラリア
- チリ
- ニュージーランド
などがあげられます。
中でもフランスは世界最大のワイン生産国です。
初心者でも安心!ワインの選び方
軽い会食などのお土産のためであったり、プレゼントするためであったりと普段飲まなくても選ばなければならない時ってありますよね。
そんな時慌てないためにもポイントをまとめてみました。
参考にしてみてください。
失敗しないワイン選び4つのポイント
ワイン選びで失敗しないためにはポイントがあります。
- 料理
- 価格
- 品種
- 産地
以上の4つのポイントを押さえて選ぶと失敗は少ないです。
順番に解説していきます。
ワインは食事と一緒に楽しむものです。なので、振る舞われる料理がわかっている場合は料理に合わせるといいでしょう。
一般的に肉料理は赤ワイン、魚料理は白ワイン、ロゼやオレンジワインはわりとオールマイティに合わせやすいとされています。
迷った時はワインの色に合わせるといいでしょう。
自分の予算に合わせて選ぶことも大切です。ワインの価格は生産地やブドウの品種などさまざまな要因で決まります。価格帯ごとの特徴をふまえて自分の予算にあったワインを選んでみてください。
スーパーやコンビニでは、数百円から数千円の手頃なものが多く販売されています。ワインショップなどで売られている数千円から数万円のワインは中級以上のワインが多いので、味わいや品質にこだわったワインを楽しめます。
数万円以上のものは、希少価値の高い品種のブドウを使っていたり、ワインの産地として有名な所のものが多いです。
ワインの味わいはブドウの品種によって大きく変わってきます。
自分の好みの味わいの品種を知っておくことで、ワイン選びがしやすくなります。
ワインは産地によっても味わいが異なります。同じ品種のブドウでも栽培方法や場所で変化するので、自分好みの産地を探してみるのもおすすめです。
知っ得!ワイン初心者のための豆知識
知っておくと便利なワインの豆知識について紹介していきます
【豆知識】ワインラベルの読み方
ワインに限らずラベルにはその商品の詳細が書かれています。ラベルの読み方がわかると、そのワインの味わいとか価格についても見当がつくようになります。
ラベルには基本的に【いつ、どこで、誰が】ワインを作ったのかが記載されていますが、一番大きく記載されているのがワイン名です。
ワイン名は原産地であったり、生産者が独自につけた固有名詞であったりします。
【豆知識】良いワインショップを見つける
良いワインショップをみつけると自分好みや予算にあったワインを購入しやすくなります。
最近ではスーパーやコンビニ以上にオンラインでも手軽に購入できますが、ショップのスタッフに相談することで自分好みの味わいのワインを見つけやすくなります。
明るく清潔感があってワイン選びに集中できる環境が整っているショップを見つけましょう。
【豆知識】ワインの開け方
ワインの栓は
- コルク栓
- スクリューキャップ
- ガラス栓
- スパークリングワイン
などいろんな栓があります。
当然それぞれ開け方が違います。コルク栓以外は簡単に手で抜栓できるので問題ないでしょう。
コルク栓の抜栓には道具が必要です。
一般的には
- ソムリエナイフ
- ウイング式
- T字型
がよく出回っています。
ソムリエナイフは、その名前の通りプロのソムリエも使用するオープナーです。
フックが2つついたダブルアクションタイプと、フックが1つのシングルアクションタイプがあります。
慣れていない人は二段階で抜栓できるダブルアクションタイプの方が使いやすいかもしれません。
使い方は
ワインのシールキャップ(コルク栓の上に被せられている封のこと)をソムリエナイフの刃で切り込みをいれて外します
コルクの中心を狙ってスクリューの先端を刺して時計回りにスクリューを入れて行きます。
フックを瓶口に引っ掛けてテコの原理でコルク栓を抜きます。(ダブルアクションタイプだとフックが2つあるのでこの作業を2回繰り返します。)
ウイング式は、操作が簡単なので初心者でも扱いやすいオープナーです。
使い方は
キャップシールをまず外します。
瓶口にオープナーのワインストッパーを固定して、ハンドルを回転させてスクリューをコルクに刺し込みます。
ハンドルを回していくとウイング部分が上がってくるので、最後まで上がったら両ングを下げてコルク栓を抜きます。
T字型は、スクリューを刺し込んで上に引き上げるだけのとてもシンプルなオープナーです。
しかし他のオープナーよりかなり力が必要なので、使用する際は慎重に抜栓してください。
電動のオープナーもあるのでどうしても抜栓が苦手な方は利用するのも良いかも知れません。
【豆知識】ワインの保存方法
ワインの保存方法は未開封と開封後で異なります。
未開封のワインは
- 温度
- 湿度
- 光
に注意して保存するといいです。
ワインの保存方法で一番重要なのが温度です。13〜15℃の温度で保存するのがいいでしょう。温度が高すぎると、ワインの風味が損なわれてしまいます。
ワインの保存には湿度も重要です。湿度が低いとコルクが乾燥して割れてしまう可能性がでてきます。75%前後の湿度が理想です。
ワインは光に弱いです。直射日光などが当たると、ワインの風味が損なわれてしまうので暗い場所に保管しましょう。
ワインセラーがあればベストですが普通はありません。冷蔵庫の野菜室に保管することをおすすめしますが、新聞紙に包んで保管するのがお手軽でおすすめです。
開封後のワインは、どんどん酸化していくので冷蔵庫に立てて保管して、1~2週間以内に飲み切るのが理想的です。
その際、真空ポンプなどがあればボトル内の空気を抜けるので酸化を防げます。
【豆知識】正しいホストテイスティング
ホストテイスティングとは、レストランなどで注文したワインの品質や状態を確認するための行為ですが、初心者にはハードルが高いですよね。
要点だけを確認する作業のようなものなのでポイントだけ押さえていればそれほど身構えるものでもありません。
確認する要点は
- ラベル
- 色
- 香り
- 味わい
の4点です。
注文したワインで間違いないかラベルをまず確認しましょう。
色、香り、味わいに関しては初心者にはハードルが高いので、ソムリエにお任せすることもできます。簡単な確認だけまとめておきます。
ホストのグラスにワインが少量注がれるのでまず、色合いににごりや異物がないか確認します。
次に香りの確認ですが、異臭がなければ問題ないです。
確認後は「大丈夫です。」もしくは「お願いします。」と伝えると他のゲスト側の人たちにワインが注がれていきます。
確認の作業の為、ワインの品質や味わいについて語る必要はないです。基本の手順だけ身につけておくといいでしょう。
初心者だって大丈夫!ワインを美味しく飲むための知識とは
ワインのことを何も知らなくても飲むことはできます。しかし、基本的な知識を学ぶことで、より美味しく楽しめるのでおすすめです。
ワインを美味しく飲むためには、空気に触れさせることや最適温度を知ることが大切です。
空気に触れさせる
ワインは空気に触れることで香りや味が変わってきます。
開栓してしばらくおいていたり、グラスをくるくる回してスワリングしたりして空気に触れさせて酸化させるといいでしょう。
スワリングはグラスを手に持った状態とテーブルに置いた状態の2つの方法があります。
立食パーティなど、立っている時は手に持って、それ以外の場合は置いた状態で回すことが多いみたいです。
飲み頃の温度で飲む
ワインは温度によって味わいが異なってきます。
ワインの種類によって適温が違いますが赤ワインの場合は常温が目安になります。15~18℃程度がおすすめです。白ワインの場合は7〜10℃程度に冷やして飲むといいでしょう。
その他、ロゼワインやスパークリングワインは白ワイン同様に7〜10℃程度が適温ですが、オレンジワインは少し適温が高く10〜15℃程度になります。
グラスの形による楽しみ方の違いとは
ワイングラスの形は、香りや味わいを楽しむために、とても重要です。
赤ワインはボウルと呼ばれるグラスの丸みが大きく、口径が広いのが特徴です。
丸みが大きいことでワインの香りが広がりやすくなります。
白ワインは丸みが小さく、口径が狭いのが特徴です。
丸みが小さいことでワインの香りが凝縮されやすくなっています。
まずい!と感じてしまったら救済策
いろんなワインを試していると、中にはまずいと感じてしまうワインもあると思います。
そんな時は温度を変えてみましょう。赤ワインは常温が適温とされますが、少し冷やすことで飲みやすくなる場合もありますので試してみてください。
他にはワインを空気に触れさせてみるのもいいでしょう。
軽く瓶を振ってワインに空気を含ませると酸味や渋みが穏やかになる場合もあります。
それでも美味しく感じられないワインは、ワインベースのカクテルやサングリアなどに使用するのもおすすめです。
カクテルについて紹介している記事もありますので参考にしてみてください。
まとめ
ワインは奥が深く難しいイメージがありますが、実際は誰でも楽しめる世界中で愛されているお酒です。
少しの知識で楽しみ方の奥行きが変わってきます。選び方や飲み方などを参考にして楽しみながら覚えて行きましょう。
お酒と付き合いはじめて◯十年・・楽しく付き合えるようにワインを中心に紹介していきたいと思います。
美味しく楽しく付き合えるように紹介していきますのでよろしくお願いします。
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